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2025年6月9日月曜日

 ミッション2の概要と失敗の状況 ispaceは、2度目の月面着陸に挑戦(1度目は2023年4月)。

 


ispaceの月面着陸ミッション2(「RESILIENCE」ランダー)が2025年6月6日に失敗に終わったことを詳細に報じています。以下に要点をまとめます。


ミッション2の概要と失敗の状況

  • ispaceは、2度目の月面着陸に挑戦(1度目は2023年4月)。

  • 「RESILIENCE」ランダーは月周回軌道から着陸を開始

  • 着陸直前の高度192mで通信が途絶し、そのまま月面に衝突・破壊されたとみられる。

  • 通信喪失は午前4時17分直前に発生。


🛬 着陸シーケンスの計画と実際の挙動

着陸プロセスは6フェーズに分かれていたが、以下のような異常が見られた:

  • フェーズ3(減速噴射):計画通りに速度を約350km/hにまで落とせた。

  • フェーズ4:予定より2倍近く高速な約237km/hで高度1kmまで到達(予定は120km/h)。

  • 十分な減速が行われず、着陸に間に合わなかった可能性。


🔍 原因と想定される問題

レーザーレンジファインダの遅延

  • 本来は高度3〜10kmで有効な距離計測を開始する予定だったが、

  • 実際に計測が始まったのは高度1〜1.5kmと大幅に遅れた。

  • このため、IMU(慣性計測装置)の誤差を補正できず、

    • ランダーは「まだ高い」と誤認して減速が遅れた可能性。

推進系の異常は否定

  • エンジン圧力、推進剤残量ともに正常

  • 姿勢制御も問題なかったとされており、ハードウェア的な異常は現時点で見られない


🚀 今後の展望

  • 失敗にもかかわらず、ispaceはミッション3と4を2027年に予定

  • 次回は大型ランダー「APEX1.0(米国開発)」と「シリーズ3(日本開発)」を使用。

  • 今回とは設計が異なるため、影響は限定的との見方。


🌒 民間月面探査の状況とispaceの立ち位置

企業成果
2019Beresheet(イスラエル)失敗
2023ispaceミッション1失敗
2024Intuitive Machines(米)着陸成功(ただし横転)
2025Firefly Aerospace(米)着陸成功(正常な姿勢)
2025ispaceミッション2失敗
  • 成功していればispaceは民間3社目、日本初の月面着陸成功だった。

  • 米国企業が先行している状況で、今後のミッション成功が極めて重要。


🗣️ CEO袴田武史氏の見解

  • 米政権によるNASA予算削減懸念に対して:

    • 「CLPS予算は維持されている」

    • 民間の役割は今後さらに重要になるとの見通し。

  • 「APEX1.0ランダーの開発を進め、期待に応えたい」と前向きな姿勢を示した。


💡 総評

  • **技術的な課題(特に高度推定とセンサー統合)**が、今回の失敗に大きく関与。

  • ispaceは設計変更を最小限に抑えながら、ソフトウェアやセンサー制御の改善に注力する必要あり。

  • 2027年の成功が、商業月面輸送ビジネスの命運を大きく左右する可能性がある。

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